・怒りたくないのに感情的になってしまう
・反抗期で困っている
子どもが小さいときには、 子どもを優秀に育てたい、 いい子に育てたい といろいろと考え、子育て本や動画、ブログなどで調べながら、接する方も多いのではないかと思います。
でも、
・こんな風に育ってほしい
・行動してほしい
という親の思いと反対の行動をとることも少なくなく、どうしたらよいのかと困ってしまう方も多いのではないかと思います。
今回は、こんなお悩みを解決する記事を書きました。
テーマはアドラー心理学です。
一昔前に、「嫌われる勇気」という本が流行ったことから、単語だけは知っているという人もいるかもしれませんね。
アドラー心理学は、自立を促す、自分に自信をもって歩むといった考え方をもとにした心理学です。
私は企業の人事の中で、心理学や自己肯定感をテーマにした研修や、1on1などを経験してきました。
今回は、そういった経験や子育ての中で培った経験をもとに、アドラー心理学についてご紹介していきます。
この記事で分かること
- この記事では、
アドラー心理学をとは何か - アドラー心理学の生かし方
- 子育てに生かした結果
について紹介していきます。
ぜひ最後までご覧ください。
アドラー心理学とは
アドラー心理学は、オーストリアの精神科医アルフレッド・アドラーによって開発された心理学です。
アドラーは、人それぞれの特有な行動や考え方があり、自分の考え方や行動をよく見つめて、自分らしさを大切にすることが重要と伝えています。
アドラー心理学では、主に5つのポイントを説明しています。
1.目的を持って行動する
私たちは、何か行動をするとき、何かしら目的をもって行動をしています。
将来の夢や、この行動を行うことでの未来など、何のために動いているのか理解できるほど力を発揮できるという考え方です。
2.自己責任
アドラー心理学では、個人が自らの行動や生活に責任を持つことが重要だと考えられています。過去の経験や環境にとらわれず、現在の自分の選択に責任を持つことが強調されています。
3.他者との関係
他者との関係が個人の行動や感情に大きな影響を与えるという考え方が取り上げられます。良好な人間関係を築くことや、他者との協力や共感が、個人の成長や幸福にとって重要だと述べられています。
4.課題の分離
嫌われる勇気という本では、課題の分離について特に重要視して書かれています。
子どもが勉強しない
成績が上がらない。
部下の売上が伸びない
仕事のやる気がない
これは、あなたが考えることではなく、子どもや部下など他人が考え、責任を持つ事柄です。あなたが働きかけて、課題解決の方法を考えることは「他人の課題に土足で踏み込む行為」といわれます。
(子育てをしている親としては衝撃的な考え方だなと当時私は思いました…)
相手の課題を解決するのではなく、見守ることの必要性を説いています。
5.承認欲求を満たすために行動しない
アドラー心理学では、ほめられるために行動することや、他人に認められるために頑張ることはやめようといっています。
私たちは、だれか他人からほめられるために頑張ってはいけない。また、罰せられないために頑張るのも避けようといっています。
相手がどう感じるかは相手の課題だからです。
自分の行動で、相手の感情が乱れた、相手が喜ぶと感じることは、相手の課題であって、自分が考慮することではないという考え方なんですね。
私たちはそのままの私たちでいるだけで価値があります。
自分のなりたい目標になるために頑張る、行動することで社会に貢献するために頑張ると、考え方を変える必要があります。
アドラー心理学の生かし方
生かし方事例①
ここまでアドラー心理学の基本的な考え方について説明してきました。
とはいえ、具体的にどう生かしたらよいのかなと感じてしまいますよね。
例えば、課題の分離。
子どもが勉強しないとき、勉強しないからと放って置いてしまうと、ますますどうしようもなくなってしまうのでは…と感じてしまうと思います。
そんな時には、自分の行動に責任を持たせるという考え方を応用するそうです。
【例】
決まった門限の時間までに帰ってきてね。
→約束を守らなくて、ご飯の片付けが終わらないから、困った…
【解決策】
「門限を守らないなら、ご飯はない」と相手の権利と責任を明確にする
→守らなければご飯は全て片付けて、何も食べるものがない
【解説】
ちょっとかわいそうな気もしますが、
営業マンは成績が上がらなければボーナスカットになったり、、と
社会では当たり前のルールをとりいれただけなんですね。
自分の責任と権利を明確にすることで、子どものゲームや勉強、相手の習慣を変えたいとき
など、応用できるのではないでしょうか。
生かし方事例②
私たちが、相手に対してイライラするときって、
「相手がこう行動してほしい」「こうなってほしい」と理想を持っていて、その理想通りにならないときにイライラしてしまうそうです。
例えば、
・急いでいるのに、車が渋滞していてなかなか進まない
→混雑なく目的地にたどり着きたい
・子どもが駄々をこねて、おもちゃを片付けてくれない
→片づけを早く済ませて、そのあとのご飯づくり、寝かしつけをしたいのに…
こんな風に、理想と現実のギャップがあると、イライラしてしまいますよね。
でも、私と相手は別。
会社の部下だけでなく、子どもであっても、家族であっても、それぞれの責任でやることをやっています。
もし私が思う、理想通りの結果にならない場合
または、理想通りの結果になった場合でも
結果に対して評価はしないで、プロセスを評価しましょう。
【例】
普段よりは勉強は頑張っていたけれども、テストの点数があまりよくなかった。
【ダメな声のかけ方】
・よく頑張ったね
・偉かったね
これはやめて、対等な人にかける言葉にしよう。
つまり、同じ立場の友人や部下から言われるとモヤっとしてしまう言葉は避けましょう。
(家族や部下に対して、無意識に見下して、放っている言葉なのかも)
【よい声のかけ方】
・頑張ってる姿を見て応援したくなった
・目標に近づけてよかったね
・勉強したことで、誰かに教えてあげられたんだね、よかったね
このように、プロセスや、頑張りや目標に近づけたことに対して声をかけてあげましょう。
アドラー心理学おすすめ本
子どもをのばすアドラーの言葉
嫌われる勇気の作者の方が、雑誌の連載で語った内容をまとめた本です。
簡単な言葉で語られており、実践できる内容がたくさん書かれています。
子どもの勉強や生活で悩んでいる方におすすめです。
アドラーに学ぶ部下育成の心理学
部下育成というテーマですが、目標に到達するためにどうフォローしてあげたらいいのか
という具体的な内容が書かれておりとても参考になる本です。
まとめ
ぜひ参考にしてみてくださいね。